今回は第8話から第16話までの8話分をまとめて取り上げる。
この巻は全シンデレラグレイファンが涙したといわれている15話が載っていることで話題である。
わたしも涙なしでみれない大作だと思っているので、特に15話は別枠で記事にしようと思う。
その他の話は都合上、短くなっていますが、いつも以上にわかりやすく紹介。
Contents
第8R 「想定外」
初のデビュー戦は2位という残念な結果だったオグリキャップ。同じ大会で一位のフジマサマーチにリベンジする。
マーチも前回のレースで勝利したものの勝ったとは思っていない様子。
何度もイメージトレーニングをし、準備は万全だ。
会う度にお互いライバル視し、ついに対決できるスポコン展開に管理人も胸が踊る(管理人は登場人物ではなくこのブログの管理人のことだ。以後何度も記載)。
前話、ラスボス的風格であらわれたタマモクロスも観戦している。
タマモクロスは芦毛のウマ娘で同じ芦毛のマーチとオグリに目が入った。
同じ芦毛でキャラ被ると言いつつもどんなレースをするのか楽しみらしい。
まるでマンガでよくある弱小チームの試合を偶然観る全国一位のチームのような既視感がある。
これがスポーツ漫画なら弱小チームにこんな逸材がいたのかとびっくりする展開だが、オグリキャップはどうだ。
ここまで13行だが、まだ1ページも進んでいない。早くしろという声が聞こえそうなので、駆け足で進めよう。
いよいよゲートが開き、スタートした。
先頭はフジマサマーチ。このコースの特徴もイメージトレーニングしているので、最短コースで駆け抜ける。
一方オグリキャップは3番手。
大丈夫かと思うが、サラブレットの血を引き継ぐウマ娘なので、大きく引き離されなければ問題ない。
ラスト600メートル。オグリキャップは200メートルでスパートをかける傾向があると読んだマーチはその手前でスパートをかけることで大きく引き離す作戦だ。
マーチが早速スパートをかける。
しかし、オグリも同じタイミングでスパートをかけた。いつもより調子が良いので、早めにスパートをかけたらしい。
結果的に同時スパートになった。予想外の展開にマーチ驚愕。

しかし、マーチを抜けないことに驚くオグリ。
競馬界では同じタイミングでスパートをかければあとは実力勝負になるらしい。
スピードはほぼ同じだが、わずかにマーチが先行している。
残り200メートルとなり、このままではオグリキャップは負けてしまう展開に。
このままリベンジを果たせずにまた負けてしまうのか。結果は次の話で!
第9R 2度目
冒頭はフジマサマーチの幼少から遡る。
マーチは幼い頃から走るのが好きで友人を作らずに朝から晩まで練習していた。そして一度も負けたことがないらしい。
走ることに関しては一度も負けたことがない。
ライバルがいなくて退屈していたある日、自分のライバルになるかもしれない相手に出会った。それがオグリキャップだ。
今まで敗北を知らないライバルが主人公に出会って、より強くなるのもスポーツ漫画的王道展開で胸が熱くなる。
そしてレースに戻る。オグリキャップと張り合うことで驚くほど調子が良くなり、脚も軽やかになっていた。
すると邪悪な雰囲気を背後から発するオグリ。
空気感がもう主人公じゃねえ。魔王だ。お前は王城正人か!!(知らない人は絶賛公開中の春アニメ灼熱カバティを視聴せよ!)
今までのオグリには出来なかった二度目のスパートをかけ、そのまま一着でゴール。

マーチのショックする顔が管理人の性癖に刺さる。
どうしてさらにスパートを掛けれたんだ。と聞くマーチ。
マーチのおかげで負けたくないという思いができた。と感謝の言葉を述べるオグリ。
次は東海ダービーで会おうと言うと負けたのに嬉しそうな笑みで再戦を約束する。
次は全国で会おうぜ的なスポ根展開に何度も言うが好みである。
中央出身の北原の叔父「六平トレーナー」は次のレースは何か聞く。
次は中京盃と答えると目標が東海ダービーなら中京盃は止めておけと発言。
意味深な発言を残し、その場を去る六平。
その言葉に不満な様子を浮かべる北原。
なんで中京盃に出馬したらいいのか分からない北原はオグリのためを思うなら絶対に走らすべきだと聞く耳を持たない様子。
次、波乱の展開が起こるかもしれない。
余談:オグリキャップの太もも最&高!!(管理人は脚フェチ。)
第10R 国内最高水準
タイトルからして不穏な感じがする。
いよいよ中京盃本番。緊張する北原トレーナーに対し、オグリキャップは観ててと嬉しそうに笑みを浮かべるオグリ。

会場にはウマ娘 プリティーダービーでお馴染みの大物「シンボリルドルフ」が来ていた。
レースに立つウマ娘の中でオグリキャップに注目していた。
とはいえタマモクロスに言われたわけではなく。芦毛が「走らない」と言われているため疑問に思っただけである。
*どうして芦毛は走らないと言われていたのか気になって調べていたところ諸説あるがウマは歳をとると白くなる傾向があるので、白に近い芦毛は年寄りだと思われるらしい。他に芦毛はレース出場が認められなかったなど様々な説がある。
彼女は競馬界では有名なウマ娘らしい。北原は地元有名人に偶然出会ったように浮かれていた。
いよいよレース本番。
北原は勝てるように祈っていたが、偶然居合わせた六平トレーナーは先の未来まで予測していた。
オグリの実力はもはやカサマツでは敵なしのようで六平曰くオグリキャップは「国内最高水準」らしい。
どんどんオグリキャップが化け物のようになっていく。ここからオグリキャップは怪物と言われるようになる。
あまりの活躍にルドルフは注目。すぐさま北原トレーナーを呼び出した。
北原はオグリがなにか問題を起こしたのかと勘違いしたのか何かしでかしたのかと踊ろ踊ろ尋ねた。
実が逆でなんとオグリを国内最高峰の「トュインクル・シリーズ(中央)」にスカウトしたいとのことだ。
これには北原は絶望顔。六平はだから中京盃は止めとけとがっかりした様子。
これにはもっと詳しく説明しとけよと言いたくなるがここは史実通りに進むのがウマ娘の特徴なのでここはご愛嬌で。
おそらくオグリは中央に進学するだろう。ここからどう展開するのか注目。
余談:ここから物語は大きく動く。北原とオグリの絆にご注目!!
第11R ライセンス
北原トレーナーがまだトレーナーではない若かりし頃から遡る。
テレビで競馬の観戦をしていた。すると部屋に叔父の六平トレーナーが侵入。
カサマツでトレーナーをしないか誘う。どうせなら画面越しで見るより生で観たほうが楽しいだろうということで東海ダービーに誘う。
北原は東海ダービーで走るウマ娘の迫力に感銘を受け、自分が育てたウマ娘を東海ダービーで制覇させたいという夢ができた。
回想から現実に戻る。
もうすぐで東海ダービー制覇の夢が叶いそうなところをシンボリルドルフにスカウトされたことで心がここじゃない何処かに彷徨っていた。
ベルノライトに呼ばれ、やっと自分はオグリキャップのタイムを測っていたことに気づく。
疲れているのかと心配するオグリ。一度スカウトされたことをオグリに話そうとするが、オグリの顔を見ると気まずくなって言い出せずにいた。
シーンはタマモクロスが3連勝した瞬間に移り変わる。

記者が何かきっかけがあったのか聞くとカサマツに強い芦毛のウマ娘がきっかけだと答える。
格上の敵に見つかり、実力が認められた展開も管理人の心が胸熱。
翌朝、勉強しながら登校するベルノ。
トレーナーにテスト勉強していたのかと聞くと「そんな感じです!」と言いながら隠していた。
ベルノにオグリは中央に行くべきか相談する北原。
オグリなら中央にいっても成功するかもしれないとベルノは答える。
しかし、北原は中央のトレーナーライセンスを持っていない。つまりオグリとのトレーナー関係は解消になるということだ。
北原は凄いのは俺じゃなくオグリだ。俺のような三流トレーナーじゃなく中央の一流トレーナーのほうがいいと自身を自虐する。
ベルノは中央に行くのはオグリが決めることだと説得する。
一方、休憩室で大量のおにぎりを食べるオグリ。
すると北原は大事な話があると聞いたところで第11Rが終わる。
余談:16話から改めて見返すとベルノは中央進学のための試験勉強してたんじゃないかと考察。
やましい感じで問題集を隠していたのが根拠。
第12R 一番の選択
話があると言う北原トレーナーに対し、何と返答するオグリキャップ。
自分の気持ちを押し殺し、笑みを浮かべてこう答えた。
北原「朗報だオグリ!なんと中央にスカウトされたぞ!」
「シンボリルドルフから直々に言われたんだ!オグリキャップを中央にスカウトしたいって」
「まあ 東海ダービーは走れなくなるがお前ならもっとハイレベルなレースに出れるさ! どうする中央に行くか?」
最初はよく分からずはてなマークを浮かべていたオグリだったが、東海ダービー走れなくなると言うと少し怒った顔をする。
北原も一緒に行くのかとオグリが聞くと中央のライセンス取得していないから無理と返答。
それなら行かないと答えるとびっくりした顔をする北原。
マーチと一緒に東海ダービーを走ろうと約束し、東海ダービーが私たちの夢だから中央に行かないと言い残し、その場を去った。
食堂でいつもより多めの食事を取るオグリ。テーブルいっぱい覆うほどの食事量に周りのウマ娘がざわつき、料理長は食糧庫がないと落胆する。
ベルノが聞くと北原に走り方を教わった。北原のおかげでレースで勝てるようになった。だからあいつの夢を叶えてやりたいと発言。

オグリの力になれないと悩む北原に対し、北原の指導に感謝しているオグリというすれ違いがなんとももどかしい気持ちになる。
トレーナー室で悩む北原に突然の連絡がかかった。相手はシンボリルドルフだ。
オグリキャップの返事はと聞くとオグリは拒否したのにも関わらずまだ考えている最中と誤った返答をする北原。
オグリキャップにとって一番の選択肢を考えてほしいと言い残し電話を切る。
北原は俺が足を引っ張っているのかと悩むとある決断をすることに決めた。
次の日、オグリが出場する次のレースを伝えるために集まった北原チーム。
レース名は「ゴールドジュニア」。フジマサマーチも出場する。
そしてこう言い残す。「ゴールドジュニアに勝てば中央。負ければ東海ダービーを目指せ」と。
余談:料理長のインタビュー内容にカサマツのウマ娘を全員腹いっぱいに食べさせることが私の夢ですと書かれていた。
昨年の料理長の笑顔とオグリに食糧庫まで食われがっかりする料理長の顔の対比につい笑ってしまった。
第13R だったら私に勝て
ゴールドジュニアに勝てば中央に負ければ東海ダービーを目指すことを聞いたオグリキャップ。
なんだよそれと歯を軋ませながら怒るオグリ。
中央に行くにはゴールドジュニアというレースに勝たないといけないが、オグリキャップの本意である東海ダービーは負けなければいけない。
しかもわざと負けるのはレース永久追放という重い罰が与えられる。
つまり自分ではとても決められないからレースの勝敗に決めてもらおうというわけだ。
何処か運任せでずるい方法である。ルドルフも同じ意見のようでむしろウマ娘の勝利のみを信じるべきトレーナーにあるまじき行為だと非難する。
いよいよレース当日。グッズ売り場でオグリぬいぐるみを購入するデレっぷりを発揮するノルンエース。
いじめていた時との落差が大きすぎる。
ダートは雨が降っていたからか不良バ場の模様。
*ダートや芝の状態が悪いレースのことを不良バ場という
不良バ場の走り方を教えたのかと聞くと北原はオグリに教えられることはないと沈んだ顔をする。
するとその場にいた六平がトレーナーがシケた顔してんじゃねえと叱咤。
オグリは北原の言葉を聞いてどんな気持ちでレースを臨んだらいいのか分からなくなっていた。
勝てばいいのか負ければいいのか分からなくなっていた。
すると突然平手打ちをするフジマサマーチ。マーチはオグリが中央に行くことに激怒していた。
マーチは東海ダービーを一緒に走る約束を無下にされたのが悲しくて怒っていたようだ。
するとオグリキャップはだったら私に勝てと言い、私に勝てば中央にいけないと発言。

強気な発言をしながらも悲しそうな顔をするオグリに涙が出そうになる管理人。
絶対に中央に行かせないと激怒するマーチがまたつらい。
第14R 何やってんだよ
いよいよゲート入りする。
まだ顔を背けている北原に対し、ばか野郎と呟く六平。
レースがスタートした。
オグリキャップは雨でぬかるんでいる内側を避け、外側を走っている。
冷静に走っているがどこか覇気のない顔をしている。
フジマサマーチはオグリが仕掛けるタイミングを狙い後方からうかがっていたが、仕掛ける気がないとわかると先に詰めた。
オグリは悲しみで足に鉛があるように重くなっていた。
北原は顔を背け手を合わせていた。六平は甲斐性のない北原に限界がきてついに走っているオグリに向けさせた。
すると楽しくなさそうに走っているオグリの姿がモニターに映し出されていた。

かつてベルノライトは北原にこう話していた。
「オグリちゃんは立って走ることが奇跡だからすごく嬉しいって」
走ることが楽しみでしょうがない女の子を悲しい顔にさせた。北原は俺はトレーナー失格だと自覚し、転びながらもバ場近くの観覧席まで駆けつけていた。
「オグリ~~!!」とオグリの名前を大きな声で叫んだ。
余談:天然な雰囲気が漂っているマルゼンスキーめっちゃ可愛い
第15R 怪物
この回だけ別枠で記事にしようと考えている。
しかし、ここだけまとめがないのも締まりが悪いので、少しだけ感想を書く。
特にいいなと思ったシーンは皆さんも共感してもらえると思うが、トレーナーに顔をむけてオグリキャップが泣くシーンだ。

もう北原トレーナーと一緒にダービーを目指せないとわかって泣いているシーンにもう涙が止まらなくなっていた。
気になる15話の感想はこちら↓

第16R ありがとう、カサマツ
ウイニングライブの最中、ルドルフと出会う北原。
電話で無礼な発言をしたことを謝罪するルドルフ。
北原は最初は否定しようとするも東海ダービーの夢を奪われそうになったことを憎たらしく思ったと正直に言う。
しかし、新しい夢ができたから大丈夫と言った。
うじうじ悩んでいたあの頃と違い今はスッキリした顔をしていて何よりだ。
ライブ後、観衆はオグリに本当に中央に行くのか聞いた。
レース中に中央に行く決意をしたオグリキャップは公式の面前ではっきりと中央に移籍すると発言。
するとノルンエースが号泣。しれっと涙などとうに枯れたものだとという失礼な発言をするミニーザレディ。
仲間に対して情に厚いノルンはいい奴だ。
すると壇上に上がった北原がこう述べた。
田舎の灰かぶり娘が中央の猛者どもに圧倒する姿を見たくないかと。皆さんの期待を絶対に裏切らないと発言。
すると観衆が歓声を上げ、オグリを祝福した。
あとさっきからサインちょうだいと言う観客にサインしたのだろうか気になって夜も眠れない(ウソ)。
バ場を眺めるオグリと北原はオグリに中央のトレーナーライセンス取得に挑戦すると明言した。
彼に新たな目標ができたようで安心した。
すると後ろから飛びかかるバカ三人衆。
出会った当初と比べだいぶ打ち解けたようで微笑ましい気持ちになる。
ベルノも行かなくてもいいのかと聞くと私も中央に行くので大丈夫と答える。
どうやらしれっとスタッフ研修生の編入試験を受けたら合格したらしい。
周囲の人がドタバタしている間に自分だけ準備していた抜け目のなさがある意味尊敬する。
フジマサマーチも登場。マーチはオグリキャップより長くレース場に立って見せることを決意したらしい。
そして、中央で暴れてこいと潔く送り出したマーチ。
仲間からの応援に感謝し、最後に撮った記念写真はオグリは満面の笑みになっていた。
これでカサマツ編は終了。次は中央編に進む。
オグリキャップとベルノは日本ウマ娘トレーニングセンター学園。通称トレセン学園に到着した。
そしてそこで出迎えていたのがこの学園の秘書「駿川たづな」だ。

トレセン学園は猛者たちばかりで地方から来たウマ娘は夢敗れて地元に帰ると聞く。
オグリは中央に通用するのだろうか。答えは次巻で!!
2巻の感想
スポ根漫画好きにはたまらない熱い展開が続いた良い巻だった。
偉そうなことを言うかもしれないが1巻は面白いがどこかオチが締まらないと思っていた。
しかし、2巻からそれが改善されていて次話が気になる引きになっていて読み応えがあった。
とにかく完成度の高い巻だった。
管理人は最終話まで知っているが、怒涛の展開に胸が熱くなっていた。早く3巻が気になってしょうがない。
3巻は5月19日予定のようだ。手に入れ次第、3巻の感想を書くのでそれまでお楽しみに。